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猫はかわいいですし,猫を好きな純粋な気持ちは大切です。 けれども,猫嫌いの人も世の中にはいるということを理解してお互いが快適に過ごせるように 工夫することで,猫にとっても幸せにくらせるようになります。 茨城県では猫の適正飼養ガイドライン ~人と猫が幸せに暮らすために~ が策定されています。 |
猫を飼っている方へ
(1)飼い主の責任として,終生飼養をしましょう。
最後をみとるまで飼うことは,最も基本的で最も重大な飼い主の責任です。
万が一,どうしても飼えなくなった場合は,責任をもって新たな飼い主を探しましょう。
(2)不妊去勢手術をしましょう。
猫はとても繁殖力の強い動物です。望まない不幸な命を生み出さないために,不妊去勢手術をしましょう。
*茨城県獣医師会では,毎年不妊去勢手術の助成を行っています。
(3)所有者明示をしましょう。
たとえ完全室内飼いをしていたとしても,万一の脱走や,災害が起こった場合に備えて,所有者明示をしましょう。
*茨城県獣医師会では,毎年マイクロチップの登録,埋め込みの助成を行っています。
(4)室内飼養をしましょう。
飼い猫が外でどんな行動をとっているのか、飼い主には責任があります。
猫を室内で飼うことにより,飼い猫が交通事故や迷子になるおそれがなくなるほか
外の猫とのけんかによる感染症の危険がなく,安全で健康に暮らせることから茨城県では
「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」で飼い猫の室内飼養を努力義務として規定しています。
のら猫について
「かわいそうだから・・・」とのら猫にエサを与えることやトイレなどの管理をしない行為は、不幸なのら猫を
増やしてしまう誤った動物愛護です。
ご近所迷惑だけではなく、交通事故や病気で命を落とすのら猫を増やすことにもつながります。
*知っていますか?「猫への餌やり禁止等請求事件」(平成22年5月13日判決言渡)
【猫の被害対策】
猫の被害を避けるためには、まず家に近づけないことです。
◎猫が嫌う匂いをまく。
・雨や風などで効果はだんだんと薄れます。効力を維持するために定期的に実施しましょう。
・猫が匂いに慣れると効かなくなります。同じものを長期間利用するのではなく、時々種類を変える必要があります。
*ホームセンターなどで手に入るグッズの他に、木酢液、コーヒーの豆かす、タマネギの薄切り、赤トウガラシを刻んだものなどを庭にまくと効果があります。
◎猫が侵入しにくい環境をつくる。
・出入り口や猫が休息する場所、猫が塀を飛び越える時に足場になる場所などに、猫がいやがるものを置いてみましょう。
◎外にエサになりそうなものを置かない。
・ゴミを外に置いておくと猫が荒らしに来ます。 蓋付きのゴミ箱に入れても、開け方を学習して中を荒らします。
猫は縄張り意識が強く、中々お気に入りの場所を離れません。また対策中は猫が抵抗し、余計に被害が増える事もあります。
効果があらわれるまで繰り返し対策をしましょう。
猫の捕獲はできません。ご家庭で侵入できないように対策をお願いいたします。
【地域猫活動について】
「地域猫」・・・特定の飼い主がいないものの、地域の住民の認知と合意の上で、共同管理されている猫のことを指します。
周辺の猫の数をある程度把握し、猫の餌をあげる場所や、後片付けの処理等の役割分担をし、問題点等の整理、解決に向け、茨城県では,「茨城県犬猫殺処分ゼロを目指す条例(平成28年12月28日施行)」に基づき,犬猫の殺処分頭数を削減するための取組をより一層推進しております。
今般,その取組の一環として,県内に地域猫活動を普及・定着させ,飼い主のいない猫の適正管理を図り,快適な生活環境の保持促進に寄与することを目的として,地域猫活動に取り組む市町村や地域を茨城県が支援する「地域猫活動推進事業」を開始することとなりました。