健康・福祉

災害時の「食」と「栄養」について

地震などの自然災害は、いつ起こるかわかりません。災害時は電気・ガス・水道などのライフラインや物流が止まることで食料品が入手困難になります。また、避難生活や不安、ストレス、寒暖差などで通常以上に体力や抵抗力、精神力が求められます。栄養不足は心の健康にも影響を与えることから、食べることは単なる空腹を満たすための手段ではなく、生き延びるための基盤として非常に重要となります。いつ災害が起きても対応ができるよう、日頃から防災への意識を持って災害に備えましょう。災害時の備えとしてのポイントをご紹介します。

※「フェーズ」とは段階や局面を意味し、災害時においては発生から復旧、復興に至るまでの時間の経過や状況に応じて区分された段階のことを指します。

フェーズ※

フェーズ0(災害発生24時間以内)

フェーズ1(災害発生72時間以内)

フェーズ2(災害発生4日目から2週間)

フェーズ3(災害発生から1か月)

状況

ライフライン寸断

ライフライン寸断

ライフライン徐々に復旧

ライフライン概ね復旧

予想される食や栄養の問題

食料不足、飲料水不足

脱水

栄養不足、栄養バランスの悪化、便秘

食事の簡素化、栄養バランスの悪化

栄養素摂取の傾向

エネルギー割合が高くなる

たんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足

 

まずは家庭でできる「食」の備えを

 

ローリングストック法(ローリング:回転させながら、ストック:備えておく)

ローリングストック法とは、普段から食べている食品を少し多めに買い置きし、食べた分だけ買い足していく備蓄法です。備蓄していた食料の期限切れがないよう、日頃から順次消費しながら確保していきましょう。飲料水、インスタントや缶詰、レトルト食品だけでなく、海藻類(わかめやひじき等)や乾燥野菜(切干大根、干し椎茸など)やフリーズドライ野菜などもいざという時に非常食となります。普段の食事にも取り入れやすく、常温で保管が可能、消費期間が長いのが特徴です。体の調子を整えるビタミン、ミネラル、腸内環境を整え便通を促す食物繊維などの栄養素が含まれます。普段の摂っている食品の中から災害時にも役立つものを見つけておきましょう。

乳幼児、高齢者がいるご家庭では

飲料水を多めに備えておきましょう。乳児がいる家庭はミルク、市販の離乳食の他、使い捨ての哺乳瓶や与えやすい使い捨ての食器類も準備しましょう。食べる機能が弱くなった方は柔らかく食べやすい市販品のお粥やゼリー、栄養補助食品なども備えておくと安心です。

乳幼児栄養ハンドブック

災害時に乳幼児を守る栄養ハンドブック (【公社】日本栄養士会災害支援チーム「JDA-DAT」)

農林水産省災害時ハンドブック

要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド (農林水産省)

慢性疾患や食物アレルギーのある方は

慢性疾患のある方は普段服用している薬を、腎臓病など食事療法が必要な方は特殊食品、食物アレルギーのある方はアレルゲンの含まれていない食品の備蓄をしましょう。

実践的な備蓄例

水は1人1日3Lを目安にしましょう。(災害時は脱水状態になりやすく、水分摂取不足から体に悪影響を及ぼすリスクが高くなります)

いざという時のため、食料は最低3日分は必要です。災害時は栄養問題が起こることが考えられることから、栄養バランスを意識した備蓄をしましょう。バランスのとれた食事は安心感やストレスの軽減にもつながり、精神的な支えにもなります。

主食となる食品(活動エネルギーの源)米、レトルトご飯、アルファ化米、餅、缶詰パン、乾麺、インスタントラーメンなど

主菜となる食品(良質なたんぱく質や脂質の供給源)肉、魚、豆などの缶詰、ミートソースなどのレトルト食品、高野豆腐などの乾物

副菜となる食品(ビタミン、ミネラルの確保)人参や玉ねぎなどの日持ちする野菜、海藻類、乾燥野菜、梅干しなど

その他に食事以外のお楽しみとしてドライフルーツや飴、菓子類等もおすすめです。甘いものや普段から慣れ親しんだ味のもの、お気に入りの食品や飲料を備蓄しておくことは、食欲が落ちた時でも心が満たされ食事を摂ることにつながります。

食品の他にもカセットコンロやボンベ、発熱材などの備蓄をしておくと、寒暖差や体調不良時にも対応でき快適な食事につながります。

食品ストックガイド

災害時に備えた食品ストックガイド(農林水産省)

災害時の食支援について

避難所での食生活はおにぎりやパンなど炭水化物が中心となり、肉や魚、卵、乳製品などの生鮮食品の入手は難しくなります。調理設備も制限されることから調理方法にも偏りが出てきます。また、断水などで衛生状態が悪くなります。食中毒や感染性胃腸炎などが流行しやすくなることも理解しておきましょう。自宅避難や避難所において、食事の心配ごとがある場合には市町村職員や避難所スタッフに声掛けをしましょう。その後、保健師、栄養士による個別相談となります。

地域で支える防災意識

普段から家族や地域住民間で災害時の連絡先、避難場所の確認、情報共有をしておきましょう。また、自主防災活動への参加など防災への意識を高めておくことで、いざという時に慌てず行動することができます。災害から自分や家族、大切な人の命を守るための防災情報などのお届けする利根町の情報アプリの登録をお願いいたします。

 

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保健福祉センター

〒300-1632 茨城県北相馬郡利根町下曽根221-1 保健福祉センター内

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  • 【ID】P-7018
  • 【更新日】2026年4月1日
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