茨城県では、野生化したアライグマの引き起こす問題が深刻化する前に、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成16年法律第78号)に基づき、市町村、地域住民、関係団体等と協力して、計画的、総合的な被害対策を進めるため、「茨城県アライグマ防除実施方針 [PDF形式/961.43KB] 」を策定しています。
この計画に基づき、アライグマの目撃等の連絡を受けた場合、利根町ではこわなを設置し、県は捕獲個体の処分、またモニタリングや計画の進行管理等を行っています。
アライグマの生態
- 原産地:北米及び中南米原産で1970年代に飼育個体の逃亡や遺棄などにより自然繁殖しました。全国で生息が確認されています。
- 形態:タヌキによく似ていますが、眉間の黒い筋や尾の縞模様、手足の形状が異なります。成獣では頭胴長40~60センチ、尾長20~40センチ、体重2~12キロ。リング状の縞模様がある長い尾が特徴です。(以下の写真参照。)
- 食性:雑食性。環境の状況に柔軟に対応して様々な餌を食べます。
- 繁殖:発情・交尾期は2~3月で、約2ヶ月の妊娠期間後に平均3~5頭の子を出産します。なお、本県での出産数の平均は4.52頭です。
- 行動:一般的に夜行性で、冬眠しません。幅広い生息環境に適応します。
○アライグマに関する注意事項
アライグマは可愛らしい外見とは異なり、非常に獰猛です。
噛む力も強く、鋭い牙を持っていますので、不用意に触れると大怪我をする可能性があるほか、人獣共通感染症への感染のリスクも生じます。
○アライグマの識別
タヌキなどと非常によく似ていますが、アライグマ特有の尾のリング状の縞模様、5本指の足跡などで、その違いを見分けることができます。
アライグマの被害防止マニュアル
(参考)被害防止マニュアル [PDF形式/534.14KB]
アライグマでお困りの農家の方は、農業政策課までご相談ください。