町長の部屋

所信表明

所信表明(令和3年第3回利根町議会定例会)
 

定例会の開会にあたり,私の所信の一端と町政運営の状況について申し述べさせていただきます。

先の町長選挙におきましては,多くの町民の皆様からの温かいご支援により,引き続き,町長としての重責を担わせていただくこととなりました。
大変光栄に思いますと同時に,町政を預かる責任の大きさに,改めて身の引き締まる思いであります。  
私は,4年前の町長就任以来,町が抱える諸課題の解決に向け,「スピード感を持って」をモットーに積極的に取り組んでまいりました。
今後は,これらの事業の目的を達成させること,また,利根町のさらなる発展を目指し,町政運営に全力で取り組んでいく所存であります。

皆様ご承知のとおり,今,最も優先しなければならない課題は,新型コロナウイルス感染症への対応であります。
現在,世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症ですが,長期化する自粛生活により,社会経済や私たちの生活にも計り知れない影響を及ぼしています。

内閣府の8月の月例経済報告によると,景気全体については,「依然として厳しい状況にあるなか,持ち直しの動きが続いているものの,一部で弱さが増している」という判断を3か月連続で据え置きました。また,先行きについては,各地で緊急事態宣言が出されたことを踏まえ,「感染拡大による下振れリスクの高まりに十分注意する必要がある」とし,景気への影響に警戒感を示しています。

町の状況ですが,現在,茨城県には緊急事態宣言が発令され,利根町でも,ほぼ毎日のように感染が報告されております。変異株の猛威により重症化リスクは高まり,県では,病床のひっ迫に対応するため病床数を拡大し対応しているところですが,今,我々一人ひとりができることは,「感染しない」「感染させない」ことだと思っております。
自宅療養を強いられ,症状の急激な悪化による死亡例もあります。マスク着用など感染対策はもちろんですが,ワクチン接種により,感染リスクは相当減らせます。もし,感染したとしても重症化リスクが減るとも言われております。  
強制はできませんが,健康上の理由から,ワクチンを打てない人を除き,一日も早いワクチン接種をお願いしたいと思っております。

それでは,今後4年間の町政運営の基本的な考え方について申し上げていきたいと思います。

マニフェストでもお示しいたしましたとおり,私は「まちづくり」の基本姿勢として,

「災害に強く人にやさしいまち」,

「健康で元気あふれるまち」,

「子育てと教育のまち」,

「活力あるみんなが集まるまち」,

「町民が主役のまち」

これら5つの柱を掲げ,明るい未来につながるまちづくりを目指してまいります。

まず,1つ目の「災害に強く人にやさしいまち」についてです。
近年,全国各地で地震や集中豪雨が頻発し,甚大な被害が発生していることから,これらの大規模災害に備えるため,新型コロナウイルス感染症対策を講じた防災対策の強化を図ってまいります。
また,被害を最小限にするためには,自助・共助・公助の連携が重要となります。自主防災組織による地域防災力を高め,地域と連携した防災体制の強化を図ってまいります。
さらに,誰もが安全,安心,快適に暮らすことができるよう,緊急車両の通行ができない道路などの拡幅整備や自家用車を持たない高齢者の方などが,安心して外出できるよう,ふれ愛タクシーや福祉バスの利便性向上に向けた取り組みを進めてまいります。

2つ目の「健康で元気あふれるまち」については,先ほども申し上げましたように,新型コロナウイルス感染症対策を最優先とすることはもちろんのこと,町の財産である町民の「元気」をサポートし,さらなる健康寿命の延伸を目的とした施設の整備または誘致を検討するなど,町民一人ひとりが心身の健康の大切さを認識し,積極的に健康づくりに取組んでいけるよう支援してまいります。

3つ目の「子育てと教育のまち」については,令和5年4月の小学校統合に向けた学校環境の整備やICT教育の推進,英語教育の充実を図ってまいります。
また,統合により,小・中学校ともに1校となりますので,なお一層の小中連携,小中一貫教育を推進し,学力の向上や豊かな心,健やかな体の育成に努めてまいります。
統合によって生じた学校跡地については,学校跡地利活用検討委員会で今後議論していくことになりますが,地域住民の交流の拠点や健康増進施設,子供が安心して遊べる場所として利用できるようにしたいと考えています。

4つ目の「活力あるみんなが集まるまち」については,町の基幹産業である農業の発展に向け,農地の基盤整備事業の推進や地場産品の販路拡大を図ってまいります。
また,インキュベーション施設の整備など商店街の活性化に繋がる取り組みや,観光資源の発掘・活用など,町の魅力を高め,町内外へ情報発信し,町民の皆様が地域で活躍できる,活力あるまちづくりを進めてまいります。

5つ目の「町民が主役のまち」については,まちづくりの主役である町民の皆様が,まちの事を詳しく知り,多くの方がまちづくりに参加できるよう,積極的に行政情報を発信してまいります。
また,町民の皆様の声にしっかりと耳を傾け,その声を町政に反映させる対話型行政の推進に取り組んでまいります。

私は就任以来,「築こうあなたと未来の利根町」を目標に掲げ,明るい未来につながるまちづくりを進めてまいりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響や急速な人口減少,少子高齢化の進展など,当町を取り巻く情勢は,厳しい状況が続いております。
しかし,私は,どのような状況下においても,町が直面する課題一つひとつに真摯に取り組み,全身全霊を注いで町政運営に取り組む所存でございます。

議員の皆様並びに町民の皆様におかれましても,町政運営への特段のご理解とご支援を賜りますよう心からお願い申し上げ,私の所信表明とさせていただきます。

 
                                      令和3年9月2日

                                        利根町長  佐々木 喜 章

※以上は,令和3年9月定例議会の初日に述べた佐々木町長の所信表明です。本文は,口述筆記ではありませんので,実際の表現等に若干の違いがある場合がありますので,ご了承願います。

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは総務課 秘書広聴係です。

役場 行政棟3F 〒300-1696 茨城県北相馬郡利根町布川841-1

電話番号:0297(68)2211 内線311・313・314 ファックス番号:0297(68)7990

メールでのお問い合わせはこちら
このページの先頭に戻る