帯状疱疹【任意】予防接種費用の一部助成について
【帯状疱疹とは】
帯状疱疹は、多くの人が子どもの時に感染する水痘・帯状疱疹ウイルス(いわゆる「水ぼうそう」)のウイルスが原因で起こります。治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいるため、加齢、疲労、ストレスや過労、病気など免疫力が低下した際に、再び活性化し、帯状疱疹を発症します。
発症すると、体の片側の一部にピリピリとした痛みが出現し、その部分に赤い発疹(水疱)が出てきます。日本では、帯状疱疹の罹患者数は50歳代から増加し、70歳代がピークと言われています。帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みは年齢とともに増加すると言われており、特に、50から60歳代と比較して70歳以降で増加傾向です。PHNの特異的な治療方法はなく、対症的に薬物療法などで経過をみます。
【ワクチンの種類について】
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数等に違いがあります。
※接種費用は、医療機関によって異なります。
乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) | 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス) | |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
接種回数 | 1回 |
2回(2回目は1回目の接種から原則2か月後、 遅くとも6か月までに接種する) |
接種後年数ごとの発症予防効果 |
1年:67.5% 3年:39.3% 5年:37.2% 8年:31.8% ※1 |
1年:97.7% 3年:92.4% 7年:83.3% 10年:73.2% ※1 |
副反応 |
1から5%未満:発赤、腫脹、発疹、発熱 頻度不明:蕁麻疹、紅斑、帯状疱疹、小脳性運動失調 重大な副反応:アナフィラキシー、血小板減少性 紫斑症、無菌性髄膜炎(いずれも頻度不明)※2 |
10%以上:投与部位の疼痛、発赤、腫脹、胃腸症状、筋肉痛、発熱 1から10%未満:掻痒感、倦怠感、疼痛 1%未満:血管性浮腫、不快感、鼻咽頭炎、めまい 重大な副反応:ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)※2 |
(引用文献)※1 厚生労働省2023年11月9日付「帯状疱疹ワクチンについて」 ※2 医薬品添付文書
【ワクチン接種・費用について】
利根町では、令和6年4月1日から帯状疱疹ワクチンの任意予防接種の一部助成を実施していましたが、引き続き一部助成を行っています。助成制度の利用は、どちらかのワクチンで生涯に1度限りとなりますのでご注意ください。
任意予防接種は、予防接種法に基づかない予防接種となります。かかりつけ医師等にご相談の上、予防接種による効果や副反応等を十分にご理解いただいた上で、接種の判断をしてください。
・助成対象者:下記3つすべてに該当する方
(1)利根町に住民登録があり、50歳以上の方
(2)年度年齢で定期予防接種の対象にならない方
(3)今までに任意予防接種の助成制度を利用したことがない方
・使用ワクチンと助成額:乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)→3,000円
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)→6,000円×2回まで
※接種費用は医療機関によって異なるため、直接医療機関へお問い合わせください。医療機関窓口で接種費用から町の助成額を引いた、差額をお支払いください。
・助成が受けられる医療機関:町内医療機関
・接種助成の流れ:(1)接種をご希望の方は、保健福祉センター窓口で申請。予診票を交付いたします。
※申請時に必要なもの:マイナンバーカード等、氏名・生年月日・住所がわかるもの
(2)町内医療機関に予約。
(3)接種費用から助成額を引いた額を医療機関窓口で支払い。
※任意での接種は、原則町内医療機関で接種していただくようになります。町外医療機関での接種をご希望の方は、まず保健福祉センターまでご連絡ください。償還払い(医療機関窓口に接種費用を全額払い、その後、保健福祉センターへ請求。※差額は自己負担)での対応が可能になることがあります。
(保健福祉センターへの請求は、接種年度の翌年の4月10日までになります。ご注意ください。)