○利根町訪問介護相当サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準を定める要綱

平成27年12月15日

告示第61号

(趣旨)

第1条 この要綱は,介護保険法(平成9年法律第123号。以下「法」という。)第115条の45第1項第1号イに規定する第1号訪問事業(以下「訪問型サービス」という。)のうち訪問介護相当サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準について定める。

(定義)

第2条 この要綱において,次の各号に掲げる用語の定義は,それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 訪問介護相当サービス 法115条の45第1項第1号イに規定する訪問型サービスのうち地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律等に関する法律(平成26年法律第83号。以下「整備法」という。)附則第11条又は第14条第2項の規定によりなおその効力を有するものとされた整備法第5条による改正前の介護保険法(以下「旧法」という。)第53条第1項に規定する指定介護予防サービスに該当する旧法第8条の2第2項に規定する介護予防訪問介護(以下「旧指定介護予防訪問介護」という。)の相当サービスとして定められるサービスをいう。

(2) 常勤換算方法 当該事業所の従業者の勤務延時間数を当該事業所において常勤の従業者が勤務すべき時間数で除することにより,当該事業所の従業者の員数を常勤の従業者の員数に換算する方法をいう。

(指定拒否)

第3条 法第115条の3第1項に規定する指定については,この要綱に規定した基準を満たした事業所であっても,当該事業所を指定することにより,利根町介護保険事業計画に規定する地域支援事業に係る計画量を超過する場合及びその他地域支援事業の円滑かつ適切な実施に支障が生じると認められる場合は,当該事業所を指定しないことができる。

(事業の一般原則)

第4条 事業者は,利用者の意思及び人格を尊重して,常に利用者の立場に立ったサービスの提供に努めなければならない。

2 事業者は,事業を運営するに当たっては,地域との結びつきを重視し,町,その他の事業者,その他の保健医療サービス及び福祉サービスを提供する者との連携に努めなければならない。

(基本方針)

第5条 訪問介護相当サービスの事業は,既に旧指定介護予防訪問介護を利用しており,訪問介護相当サービスの利用の継続が必要な場合,認知機能の低下により日常生活に支障がある症状や行動を伴う者,退院直後で状態が変化しやすく,専門的なサービスとして訪問介護相当サービスが特に必要な者等の場合であって,その利用者が可能な限り居宅において,状態等を踏まえながら状態の維持若しくは改善を図り,自立した日常生活を営むことができるよう,入浴,排泄,食事の介護その他生活全般にわたる支援を行うことにより,利用者の生活機能の維持又は向上をめざすものでさければならない。

(訪問介護員等の員数)

第6条 事業者は,当該事業を行う事業所ごとに置くべき訪問介護員等(以下「訪問介護相当サービスの提供に当たる介護福祉士又は旧法第8条の2第2項に規定する政令で定める者」という。)の員数の基準は,常勤換算方法で,2.5以上とする。

2 事業者は,事業所ごとに常勤の訪問介護員等のうち,利用者(当該事業者が指定訪問介護事業者(指定居宅サービス等の事業の人員,設備及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第37号。以下「指定居宅サービス等基準」という。)第5条第1項に規定する指定訪問介護事業者をいう。以下同じ。)又は指定介護予防訪問介護事業者(指定介護予防サービス等の人員,設備及び運営並びに指定介護予防サービス等に係る介護予防のための効果的な支援方法に関する基準(平成18年厚生労働省令第35号。以下「指定介護予防サービス等基準」という。)第5条第1項に規定する指定介護予防訪問事業者をいう。以下同じ。)の指定を併せて受け,かつ,訪問介護相当サービスの事業と指定介護訪問介護(指定居宅サービス等事業基準第4条に規定する指定訪問介護をいう。以下同じ。)の事業又は訪問介護相当サービスと指定介護予防訪問介護(指定介護予防サービス等基準第4条に規定する指定介護予防訪問介護をいう。以下同じ。)の事業とが同一の事業所において一体的に運営されている場合にあっては,当該事業所における訪問介護相当サービス及び指定訪問介護の利用者又は訪問介護相当サービス及び旧指定介護予防訪問介護の利用者。以下この条において同じ。)の数が40又はその端数を増すごとに1人以上の者をサービス提供責任者としなければならない。この場合において,当該サービス担当責任者の員数については,利用者の数に応じて常勤換算方法によることができる。

3 前項の利用者の数は,前3月の平均値とする。ただし,新規の指定を受ける場合は,推定数による。

4 第2項のサービス提供責任者は,介護福祉士その他厚生労働大臣が定める者であって,専ら訪問介護相当サービスに従事するものをもって充てなければならない。ただし,利用者に対する訪問介護相当サービスの提供に支障がない場合は,同一敷地内にある指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所(指定地域密着型サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第34号。以下「指定地域密着型サービス基準」という。)第3条の4第1項に規定する指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所をいう。以下同じ。)又は指定夜間対応型訪問介護事業所(指定地域密着型サービス基準第6条第1項に規定する指定夜間対応型訪問介護事業所をいう。)に従事することができる。

5 事業者が指定訪問介護事業所又は指定介護予防訪問介護事業所の指定を併せて受け,かつ,訪問介護相当サービスの事業と指定訪問介護又は訪問介護相当サービスと指定介護予防訪問介護の事業とが同一の事業所において一体的に運営されている場合については,指定居宅介護サービス等基準第5条第1項から第4項まで,又は,指定介護予防サービス等基準第5条第1項から第4項までに規定する人員に関する基準に適合していることをもって,第1項及び第2項の基準に適合しているものとみなすことができる。

(管理者)

第7条 事業者は,事業所ごとに専らその職務に従事する常勤の管理者を置かなければならない。ただし,事業所の管理上支障がない場合は,当該事業所の他の職務に従事し,又は同一敷地内にある他の事業所,施設等の職務に従事することができるものとする。

(設備)

第8条 事業所には,事業運営を行うために必要な広さを有する専用の区画を設けるほか,訪問介護相当サービスの提供に必要な設備及び備品を備えなければならない。

2 事業者が指定訪問介護事業者又は指定介護予防訪問介護事業所の指定を受け,かつ,訪問介護相当サービスの事業と指定訪問介護の事業又は指定介護予防訪問介護の事業とが同一の事業所において一体的に運営されている場合については,指定居宅サービス等基準第7条第1項又は指定介護予防サービス等基準第7条第1項に規定する設備に関する基準に適合していることをもって,前項の基準に適合しているものとすることができる。

(個別計画の作成)

第9条 事業所のサービス提供責任者は,必要に応じて,利用者の日常生活全般の状況並びに希望を踏まえて,訪問介護相当サービスの目標,当該目標を達成するための具体的な内容,提供を行う期間等を記載した訪問介護相当サービス個別計画を作成するものとする。

(内容及び手続の説明及び同意)

第10条 事業者は,訪問介護相当サービスの提供の開始に際し,あらかじめ,利用申込者又はその家族に対し,運営規程の概要,訪問介護員等の勤務の体制その他利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を記した文書を交付して説明を行い,当該訪問介護相当サービスの提供の開始について利用申込者の同意を得なければならない。

(提供拒否の禁止)

第11条 事業者は,正当な理由なく訪問介護相当サービスの提供を拒んではならない。

(衛生管理等)

第12条 事業者は,従業者の清潔の保持及び健康状態について,必要な措置を講じるよう努めなければならない。

2 事業者は,事業所の設備及び備品等については,衛生的な管理のための措置を講じるよう努めなければならない。

(秘密保持等)

第13条 事業所の従事者は,正当な理由なく,その業務上知り得た利用者又はその家族の個人情報及び秘密を漏らしてはならない。また,事業所を退職した後も同様とする。

2 事業者は,当該事業所の従業者であった者が,正当な理由なく,その業務上知り得た利用者又はその家族の個人情報及び秘密を漏らすことがないよう,必要な措置を講じなければならない。

3 事業者は,サービス担当者会議等において,利用者の個人情報を用いる場合は利用者の同意を,利用者の家族の個人情報を用いる場合は当該家族の同意を,あらかじめ文書により得ておかなければならない。

(事故発生時の対応)

第14条 事業者は,利用者に対する訪問介護相当サービスの提供により事故が発生した場合は,市町村,当該利用者の家族,当該利用者に係る介護予防ケアマネジメントを行う地域包括支援センター等に連絡を行うとともに,必要な措置を講じなければならない。

2 事業者は,前項の事故の状況及び事故の処理の措置について記録しなければならない。

3 事業者は,利用者に対する訪問介護相当サービスの提供により賠償すべき事故が発生した場合は,損害賠償を速やかに行わなければならない。

(事業の廃止又は休止の届出及び便宜の提供)

第15条 事業者は,当該訪問介護相当サービスの事業の廃止し,又は休止しようとするときは,その廃止又は休止の1月前までに,次に掲げる事項を町長に届け出なければならない。

(1) 廃止し,又は休止しようとする年月日

(2) 廃止し,又は休止しようとする理由

(3) 現に訪問介護相当サービスを受けている者に対する措置

(4) 休止しようとする場合にあっては,休止の予定期間

2 事業者は,前項の規定による事業の廃止又は休止の届出をしたときは,当該届出の日の1月前以内に当該訪問介護相当サービスを受けていた者であって,当該事業の廃止又は休止の日以後においても引き続き当該訪問介護相当サービスに相当するサービスの提供を希望する者に対し,必要な訪問介護相当サービス等が継続的に提供されるよう,介護予防ケアマネジメントを行う地域包括支援センター,他の訪問介護相当サービス事業者その他関係者との連絡調整その他の便宜の提供を行わなければならない。

(補則)

第16条 この要綱に定めるもののほか,当該訪問介護相当サービスの基準に必要な事項については,町長が別に定める。

この告示は,平成28年1月1日から施行する。

(平成29年告示第8号)

この告示は,公表の日から施行する。

利根町訪問介護相当サービスの事業の人員,設備及び運営に関する基準を定める要綱

平成27年12月15日 告示第61号

(平成29年2月23日施行)